ポール ゴンパース
ベンチャーキャピタル・サイクル―ファンド設立から投資回収までの本質的理解
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人気ランキング : 115080位
定価 : ¥ 3,780
販売元 : シュプリンガー・フェアラーク東京
発売日 : 2002-12 |
ここ25年あまりでベンチャー・キャピタル(VC)産業の市場規模は10億ドル未満から600億ドル以上へと一気に跳ね上がった。他の投資商品にはまず見られないすさまじい成長ぶりだ。今日この産業を支えるのは数千人にも及ぶベンチャー・キャピタリストたち。彼らはカリフォルニア、マサチューセッツなどひと握りの州に集中する約500ファンドを操っている。しかし大規模産業にもかかわらず、彼らの仕事内容や役割についてはまだ多くの誤解があり、その取引方法はいまだ謎に包まれている。 ポール・ゴンパーズとジョシュ・ラーナーによる『The Venture Capital Cycle』は、明解かつ学究的な調査に基づき、ベンチャー投資ファンドの形態と機能を明らかにした1冊だ。ハーバード・ビジネススクール教授である両者は、その膨大な調査データからVCの資金調達、投資、資金引き上げ方法を分析。アントレプレナー・ファイナンスの歴史的概略に始まり、ベンチャー提携のしくみ、ベンチャー・キャピタリストの損害賠償法、ベンチャー企業への投資時期、資金提供を受けたベンチャー企業の相対的パフォーマンスなどを例証していく。 また米ゼロックス社パロアルト研究所(PARC)に代表される企業内ベンチャーと、独立系ベンチャーおよびその他ベンチャーグループとの興味深い比較もある。ベンチャー・キャピタリストは投資先企業の業界知識とモニター手腕を駆使し、リスクをともなう新規事業に成長資金調達を行う。一般的なのは初期段階投資およびハイテク産業への集中投資だ。また起業家と投資家の間の大きな情報格差による不利益を避けるため、本書では最近とみに採用されている斬新な牽制制度も数例紹介している。 本書のテーマは2つある。まずVCの全行程をわかりやすく1つのサイクルでとらえようという主張だ。このため本書では、資金拠出から投資、モニタリング、投資先企業への付加価値づけ、株式公開、投資家への資本還元、そして最終的な増資新株に至るまでを「VCサイクル」と呼んでいる。投資を成功に導くには、資金調達能力や投資先企業選択も含め、このサイクルの中で1つでもミスがあってはならないのだ。次に著者は長期間現金化しにくいベンチャー・ファンドの特質を踏まえ、10年以上に及ぶ投資家からの資金確保の必要性を主張。成長資金の調達が行われても結果的に投資環境のすみやかな改善にはつながらないと説いている。 VCのプロセスがもっと明らかになれば、ベンチャー企業への長期投資は前にもまして増えるだろうと著者は結んでいる。学術的で十分に裏づけられた調査結果に基づいた本書は、起業家、ベンチャー・キャピタリスト、そして投資家必読の1冊。(Scott Harrison, Amazon.com)
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翻訳に難はあるが役に立つ場合も...... |
他の方が指摘されているように、本書には誤訳とも思われる箇所が散見される上、極めて読みにくい文章であるため、基本的に購入はお薦めし
ません。ベンチャーキャピタルの業務にある程度詳しい方でなければ、理解することさえ困難なわかりにくさがあると思います。
但し、ベンチャーキャピタルの評判が株式公開に及ぼす影響や、ベンチャーキャピタリストの報酬の算定根拠などを数値的に分析した書籍は少
なく、本書でなければ得られない情報もあると思います。したがって、ベンチャーキャピタルの業務に一定の知識があり、より深い知識を得た
いと考えているのだが、原書を読み切れるかどうか英語力に自信がない、という方であれば、本書を購入する意味もあるかと思います。
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翻訳が・・・ |
本の中身は研究者として興味深いのですが、他の方も書いているように翻訳がひどいです。間違った理解をしてしまう可能性もありますので、英語版をオススメします。
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翻訳に難あり |
現在、アントレプレナーシップを学んでいます。原書は参考書の一つとして指定されており、その関係で本書も購入しました。原書は、ベンチャーキャピタルの定番教科書の一つですから、是非皆さんにもお勧めしたいのですが、日本語訳には「これはちょっと・・・」という誤訳が散見されます。例えば、public companiesを「公益企業」と訳すあたり(p119, 脚注1)、翻訳全体の信頼性を著しく損ねています(この文脈では「公開企業」ないし「上場企業」とすべきところ。ベンチャーキャピタル関係者の翻訳としてはかなりNGだと思いますが)。原書は標準的教科書の一つですから、英語に自信のある方、将来留学を考えていられる方は、原書を手に取られることを勧めます。また、原書の位置づけを考えると、近い将来、改訳版を出されることを期待します。
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ベンチャーキャピタルに対する誤った見方を実証的に反論 |
米国のベンチャー・ファンドの実態を資金調達・投資・投資回収の3段階に分けて、実証的に分析した書物。ベンチャーキャピタリストは、「付加価値を付けるのではなく起業に対する資金提供者と見る」見方や「ベンチャーファンドは機会主義的な行動をとる」という見方というゆがんだ見方に対し、実証により反論している。3部構成であり、各部の最初に外観が着けられているので、それを読むことで、エッセンスを短時間で読み取ることができる。巻末には、ベンチャーキャピタルの用語集もつけられており、便利である。
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VCのパフォーマンス等に関心のある方は是非。 |
この書は、実に様々な見地からVCの実態を分析、データに裏付けられた
検証をしており、最近では他に例を見ない、VC研究をする者にとって
は必読書とも言える存在だと思われる。かつてジャフコが抄訳して発刊し
たW・バイグレイブの『ベンチャーキャピタルの実態と戦略』の現代版的
側面があるかも知れない。
本書に初めて触れたのは2000年の事なので、もう三年は経つだろうか。
当時の私は間接金融機関に所属し、日々増える倒産や不良債権、そして
貸し渋りといった事象に嫌気がさし、キャピタリストという職務に羨望を
感じて本原書の講読会に出席していたのだ。
(他の方々はともかく自分はろくな訳もできなかったが・・・)
当時は色々なプライベートエクイティやVCに関!!?!??を読みあさってい
たが、本書は中で最も新しいデータに基づいた点で、本当に参考になった
一冊であったと思う。私事で恐縮だが、当時の私は大学院にも籍を置く身
であり、直接の引用こそしなかったが、その後修士論文にも影響を受けて
いた様だ。
貴方がもし、VCやプライベート・エクイティというものに興味を持たれ
る様ならば、是非ご一読頂きたい一冊だと思う。