リック・リッカートセン
バイアウト ― 経営陣による企業買収ガイドブック
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人気ランキング : 11214位
定価 : ¥ 6,090
販売元 : パンローリング
発売日 : 2002-09-30 |
「本書を読んだ後では、アメリカ人はだれ一人、もう給料のために働きたいとは思わないだろう」とはこの本への賛辞を寄せた著名な投資家の言葉である。有力なマネジメント・バイアウト(MBO)会社のパートナーである著者は、『バイアウト−経営陣による企業買収ガイドブック』というタイトルの本書で、あからさまなほど率直に「バイアウトの手の内」と「資本提供者と取引する最善の方法」を語っている。 全10章だての本書は、買収先の特定、提案と交渉、案件の分析、報酬の決定、デュー・ディリジェンスの実行、クロージングと資金の回収までのすべての段階で役立つ効果的な戦略を示している。巻末にはチェックリストが用意され、投資家や経営者に企業買収のノウハウを教える、現場で使える「バイブル書」になっている。著者の成功談や失敗談も豊富に織り込んだ「読み物」としてもエキサイティングで、ディールにかかわるぞくぞくするような臨場感を与えてくれる。 すべてをゼロから立ち上げなければならない「ベンチャー型起業」に比べれば、買収は会社を持つための賢明な手段であることが多いが、国内ではこれまで、バイアウトに関心を寄せる層は限られていたかもしれない。「バイアウト」が金融用語としてのみならず、「自分の会社を持つ」ための、健全かつ現実的な選択肢として定着することへの期待をも担った1冊と言えよう。 企業買収にかかわる難解な用語にあふれていたであろう原書に、邦訳では見事に自然な文脈が与えられて、「一気に読み込むことができる」本になっている。しかし巻末索引などをつけて、何かの際には原語も参考にできる工夫が欲しかった。また、本書がもしも価格だけで本を選ぶ購買層を取り込めないとしたら、本来読者になるべき層にとっての相当な機会損失になるであろう点が、惜しまれるところだ。(任 彰)
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MBOのすべてを説明。成功例も失敗例もおもしろい。 |
本書はMBO(マネジメント・バイアウト)、すなわち経営陣による会社買収の解説書である。まず成功例が解説される。ドイツを本社に持つ会社の米国支社の経営者が、経営困難に陥った本社から米国支社を買収するものである。次に失敗例も紹介される。MBOの専門家の著者がまんまとだまされる過程が生々しく描かれている。在庫を偽って利益を過大計上していたのだ。その後でMBOのメリット・デメリットが提示され、MBOを実施する際のノウハウが書式例もふくめて詳細に開示される。読了して資本主義もなかなか面白いと思った。また、MBOは秘密保持・事業の継続性・スピード・投資銀行への手数料を節約できる等多くのメリットがあるので、日本でももっと活用されると良いと思った。
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読み物としても、非常に面白い |
その道のプロを極めた著者が、実際のディールの成立過程をその実務上のポイントとともに生々しく詳述。この成立過程が網羅的に順序よく捉えられており、臨場感があふれている。
また、その過程それぞれについて、契約書の書式、交渉上のリスク…等々、非常に「ミクロ」な視点まで議論されているのは希少。更に、経営者やキャピタリストのその時々の考え・感情にまで踏み込んでおり、最高に面白いと思う。
実務家・専門家が一読しておくべきだろうなのは当然として、この業界に少しでも興味のある人には読み物としてもエキサイティングでしょう(僕自身は勿論、後者です)。
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イメージが沸く本 |
著者の経験に基づく実例を取り入れた解説が多く、読んでいてイメージが沸く本となっている。
経営者側からのバイアウトの際の注意点や解説が多いが、企業のバリュエーション(マルチプル法)についての説明や、タームシートに関する詳細な記述(実例で)も取り入れてあり、この本を読めばバイアウトを一通り概観することができよう。
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唯一の実践書 |
最近声高に必要性が謳われているMBOに関する書籍である。私の知る限り、実際のケースに基づいた説明が盛り込まれているのはこの本しかないだろう。なぜならわが国でもまだ一桁ほどしかディールが行われていないのだから。
この本では職業「経営者」が成立している米国ならではの実情が把握でき、かつMBOのメリットも学習できるが、読破された皆様はそれと同時にわが国ではMBOが成立しづらい理由も浮かび上がってくることだろう。
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経営陣のためのMBOガイド |
著者は「現代は経営者の10年」と言う。
有能な経営者の価値は非常に高いにもかかわらず、多くはその価値に気づいていない。この本は有能な経営者が読めば自分の価値を気づかせてくれるのではないだろうか。そして、その経営者が自分の会社を買ってみようと思ったとき、きっとすばらしいガイドになることだろう。
日本でもMBOが新聞を賑わすようになった。しかし、多くのプライベートエクイティファームは優秀な経営陣をどのように揃えるかに四苦八苦している。優秀な経営者がこの本を手に取り、MBOという新しいチャレンジをすることによって、経済が活性化されていけば日本も面白くなるのかもしれないな、と感じた。
ただ、この本は素晴らしい本なのだが、値段が少し高すぎる。